就職試験の為、部員より1日遅れの一人での心細い出発となった。7月23日、国鉄(当時)大阪駅発21時20分の[第2のりくら]に乗車する。翌日、高山駅からバスで新穂高〜新島々〜上高地に着く。涸沢で合流するため急ぎ足で進んだ。その為、明神池や横尾山荘は登りでは覚えていない。地図を頼りに登るが今から思うとよく一人で登ったものだ。屏風岩辺りで埼玉県からのグループと一緒になリ心丈夫な気分。




何時であったか、涸沢でサマースキーを楽しんでいる先発の部員と合流した。その日以後、涸沢でテントを張りベースキャンプをする。夜、満天の星空でそれは見事な天体ショーだったが雪渓の上にテントを張っている為、ジワジワと寒くて寝られない思いは忘れられない。




いよいよ奥穂高岳に 登頂で、ザイテングラードを超えると穂高岳山荘。そこから岩場を慎重に 登ると日本で3番目に高い奥穂高岳(3190m)山頂だ。 天気に恵まれて最高の展望となり、目前に槍ヶ岳が見える。下山途中に 涸沢岳(3103m)にも登る。その後、北穂高岳は取り止めて涸沢カールで サマースキーなど楽しんだ。無事山を下りると、松本で夜の街を歩き 露天の店で美味しく食事をした。




合宿前には、六甲山や雪彦山などでリュックを重たくする為に、本や石ころなどを 入れてトレーニングを重ねたので、30キロほどの荷物も担ぐ事が 出来て、達成感一杯の思いで一路岐路に着いた。







以来、信州にはよく出かけ上高地の河童橋や明神池や大正池までは訪れるが 穂高岳はいつも眺める山になってしまった。また、いつの日にか穂高岳や槍ヶ岳に登りたいものです。











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