南アルプス  【白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳) 縦走】
width=980白峰三山と富士山

【コース】
《一日目》大阪(7:50)〜バス〜名神・中央道恵那SA(12:50)・諏訪湖(14:20)〜中部縦断分岐(15:30)中部縦断道〜南アルプスIC
〜南アルプス市・南アルプス温泉ロッジ(16:25)〜徒歩すぐ〜(16:30)南アルプス芦安山岳館見学(17:00)〜南アルプス温泉ロッジ(泊)
《二日目》南アルプス温泉ロッジ〜タクシー(5:05)〜広河原(5:40)〜(6:00)広河原山荘(6:10)〜白根御池小屋分岐(6:30)〜(8:25)大樺沢二俣(8:40)
〜右俣コース〜(10:15)右俣合流(10:35)小太郎尾根分岐(10:50)〜肩の小屋北稜線〜(11:20)北岳肩の小屋・昼食(11:50)
〜(12:45)北岳山頂(13:20)〜吊尾根分岐(13:37)〜(14:35)北岳山荘(泊)歩行距離11キロ約八時間
《三日目》北岳山荘(5:00)〜(5:27)日の出〜中白根山(5:57)〜(7:05)間ノ岳山頂(7:30)〜(8:28)農鳥小屋(8:45)
〜5分後農鳥小屋にステッキ忘れて引き返す〜(9:32)西農鳥岳(9:48)〜(10:28)農鳥岳山頂(昼食)(11:00)〜(11:35)大門沢下降点(11:45)
〜2555m地点(12:30)〜2450m地点(14:45)〜2000m地点(13:52)〜(14:45)大門沢小屋(泊)歩行距離16キロ約8時間
《四日目》大門沢小屋(5:10)〜第一吊り橋(7:18)〜大門沢登山道入口(8:20)〜(8:22)奈良田第一発電所(8:45)〜(9:00)奈良田温泉(10:30)
〜身延〜新清水IC〜新名神〜(13:00)静岡SA〜新名神・名神〜大阪(18:30)歩行距離7キロ約3時間     (マウス写真ONで説明文)
width=980《3000m稜線歩き 農鳥岳に向かう途中から振り返り第三位・間ノ岳とその後ろに第二位・北岳》
今年の8月木曽駒ヶ岳から南アルプスと富士山を望みました。富士山と南アルプスで甲斐駒ヶ岳は登りましたが他は未踏です。また日本の第一位・富士山(3776m)から第五位の槍ヶ岳(3180m)まで登ってみたい気持ちが日増しにふくらんできました。すでに富士山と奥穂高岳と槍ヶ岳は登っています。第二位と第三位を同時に歩くとすればどうしても二百名山の農鳥岳(3025m)も歩くコースになります。個人で行くことも考えましたが年だし身近にこんなロングコースを誘う友人がいない。全く知らないコースでしかも交通の便が悪い。あちこち探すと毎日旅行にありました。【北岳・間ノ岳・農鳥岳4日間】登山です。お天気でないと嫌なので天気予報見ながら出発4日前に滑り込みセーフで申し込めました。今まで一人では参加なかったし縦走はあまり経験がないので大丈夫かと心配でしたが調べると稜線歩きはさほどのアップダウンは無いようで北岳山頂に辿り着けば何とかなると思ったのです。日本一の3000m級の稜線歩きになります。
width=480南アルプスジオラマ width=480南アルプス赤い点線が歩いたコース
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【平成27年9月19日(土)】シルバーウィーク今年は5連休です。お天気図は晴れが続いています。大阪・梅田毎日新聞本社前から7時50分登山者12人と河村リーダーと添乗員で2シートに一人のゆったりとしたバスで出発です。京都あたりは流石に連休とあって渋滞しましたがその後はスムーズな流れです。いつもの伊吹山も綺麗に見えてます。恵那SAで五平餅を食べました。中央道・岡谷JCTから諏訪湖とその向こうに車山や蓼科山の眺望そして八ヶ岳も美しい。双葉JCTから中部縦断道路に入りました。車窓から彩雲。途中スーパーで最後の買い物をして今夜の宿・南アルプス市を走ります。
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芦安地区にはたくさんの車が駐車です。北岳への登山者多いのでしょうね。南アルプス温泉ロッジは普通の旅館と変わりません。一部屋3人で和田さんと○○さんとすぐ打ち解けあい登山仲間になりました。夕食までに隣の南アルプス芦安山岳館見学に行きました。南アルプスのジオラマや昔懐かしい登山リュックが展示されてます。
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45年ほど前はこんな布のリュックを背負ってました。入浴後18時から夕食でその後は明日4時の起床に備えて早目の就寝です。朝食はお弁当をもらい翌日5時のタクシーで北岳登山口の広河原に向かいました。
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【平成27年9月20日(日)】朝5時に乗車のタクシーで北岳登山口の広河原に向います。すぐに北岳の眺望です。いよいよスタートです。
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標高1520m地点野呂川にかかる吊り橋の先には北岳です。標高差約1500mを歩きます。広河原山荘で支度をもう一度整えて大樺沢側を進んで行きます。体力あるかどうか不安でしたので川村リーダーすぐ後ろについて歩きます。登山ではこのポジションが一番弱い人の位置です。
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絶えず大樺沢の流れる音が聞こえ心地よい。大樺沢の右岸を最初は歩き鉄パイプの橋で左岸に移動です。
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北岳のバットレスを望みスタートから2時間半大樺沢二俣分岐に到着です。森林帯を歩くのではなく絶えず北岳方面の眺望なので気分爽快です。どうも私は閉そく感が苦手で開けたこんなコースが好きです。バイオトイレあり。
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ここから右に右俣コースを進みます。八本歯のコル方面へは行きません。リンドウ目いっぱいに開花しダケカンバの黄葉が美しくキツイ登りも楽しんで登りましょう。
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尾根あたりが見えますがここからしばらくジグザグな道を登ります。分岐に到着。ウラジロナナカマドの赤い実。
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小太郎山分岐点で休憩です。休憩の度に持参のパンなど食べました。仙丈ヶ岳がドーンとすぐ目の前です。
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ここから北岳肩の小屋へはなだらかな稜線歩きを楽しみます。紅葉が美しい。
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ウラシマツツジ・クロマメノキ(ブルーベリー)・ミヤマダイコンソウです。春の花の開花時期とはまた違う紅葉を楽しみながらです。
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尖った先の雲の切れ間に北岳山頂が見えました。肩の小屋北稜線と表示があります。そして標高3000m北岳肩の小屋に到着です。スタートから休憩入れて5時間弱です。ここで昼食です。朝のお弁当をラップでおにぎりにしていたのでそれを食べます。鐘があったので鳴らしました。
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サァ!あと一頑張りです。ゴロゴロとした岩場を登っていきます。
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広河原から休憩を含み6時間45分で日本第二の北岳山(3193m)頂到着です。甲斐の国を代表する名峰で南アルプスの盟主で三等三角点です。今回の仲間三人で撮りました。
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山頂に辿り着けてバンザイ!!!です。北岳山頂動画です。休憩していると雲が出ている方角にブロッケン現象が見られました。常念岳で見て以来の二度目のブロッケン現象です。手を振ると手が動いています。自然現象の不思議です。
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ブロッケン現象を楽しんだ後は標高2900mにある北岳山荘をめざし標高差300m弱の下りです。北岳山頂から間ノ岳までの稜線が日本アルプスで最高・最大の稜線だそうです。間ノ岳が雲の中ですねェ。北岳小屋にリュックを置いて北岳山頂に登る人とすれ違ったりしながら八本歯のコルとの分岐のある吊尾根分岐地点を通過です。下山中富士山頂がちょこっと頭を出していました。凄い岩場横も慎重に通過します。
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下りの方が慎重に足を運ばないと!下っている野掛けです。もうすぐ北岳山荘という地点で左に少し登山道を外れて休憩です。ウスユキソウの咲き終わった後がたくさんありました。北岳特有の7月初めに咲く花・キタダケソウの植生保護柵に囲まれて咲き終わったキタダケソウの葉が残ってました。休憩を含めて8時間45分ようやく北岳山荘小屋です。すでにテント場にはカラフルなたくさんのテントが張ってあります。受付には長蛇の列です。
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2階の奥の部屋で本日は一枚の布団に二人と案内があります。まあ連休でお天気いいので仕方ありません。リュックを置いて北岳山荘小屋から外に出ました。動画16時半ですがまだ続々と登山者が到着です。登ってきた北岳をバックの野掛けです。コーヒーを小屋で頂きます。
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同行の和田さんが北岳小屋近くの画家の絵と同じ場所を探して写真を撮られパソコンに帰宅後送られてきました。彼女のお気に入りの場所だそうです。今日はテント泊入れて600名ほどの登山者で小屋収容能力をはるかにオーバーの為夕食は定食ではなくカレーです。ご飯のみお代わり可能です。一つの敷布団に2人で私は一番端っこで寝ました。寝られないですねぇ。

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【平成27年9月21日(月)】よく寝られないまま4時点灯で身支度をします。窓の外には富士山のシルエットと夜明けです。
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小屋で朝食代わりにお弁当頂きます。5時10分北岳山荘出発で日本第三位の間ノ岳を目指します。
北岳山荘小屋からしばらく歩き5時半前の日の出動画です。富士山と日の出そして北に北岳や南に間ノ岳と素晴らしい展望をご覧ください。北岳と富士山を眺める野掛けです。朝は寒いのでフリーズを着ています。富士山が見えるとなんだか嬉しいですね。
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しばらく日の出に歓声をあげた後3055m中白峰山山頂で展望を楽しみ休憩です。富士を望み北アルプス日本第三位で間ノ岳と同じ高さの奥穂高岳や第五位の槍ヶ岳の眺望です。
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乗鞍岳や左に目を移すと中央アルプスです。8月はこの中央アルプス木曽駒ヶ岳から今歩いている稜線を眺めていたのです。富士とケルンです。
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早朝から歩いてきた北岳とその左に仙丈ヶ岳で右側は甲斐駒ヶ岳やオペリクスのある鳳凰三山そして秩父の山並みまでもが見渡せます。
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富士を見ながら歩き稜線歩きの醍醐味を今日は味わいます。北岳と間ノ岳の標識があります。
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北岳そして北岳山荘と今まで歩いてきた登山道とこれから進む間ノ岳山頂です。
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北岳山荘から標高差300弱を登ること2時間で日本第三位の標高間ノ岳(3190m)山頂到着です。遠くに富士山そして次に進む農鳥岳方面を向いてバンザイの野掛けです。ここも三等三角点で間ノ岳の標識と三角点そして彼方に北岳山頂のお気に入りの写真です。
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山頂には分岐の標識です。富士山と登山者のシルエットが美しい。少し画像がぶれていますが間ノ岳山頂からのグルット360度展望動画です。(申し訳ありませんが見にくいです。)
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間ノ岳で展望を楽しんだ後南アルプスを南に農鳥岳を目指します。農鳥岳や塩見岳や赤石岳の眺望へと進んで行きます。
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気持のよい稜線歩きは次の2804mに建つ農鳥小屋へ下ります。途中三国平からたくさんの登山者が登ってこられました。色々な意味で有名な農鳥小屋到着トイレ休憩です。農鳥小屋のおじさんの放映が出発前々日の夜放映がありましたので詳しいことはわかっていました。同じ年のおじさんは朝の掃除をされていました。
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農鳥小屋から出発して5分うっかりストックを小屋前に忘れているのに気がつきリュックを登山道横に置いて走って引き返すとありました。すぐ気がついてよかったですが3000m近くの稜線を走ったのは後で堪えました。マイペースで歩きましたがパーティーに追いつくは次の休憩地点です。
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こうして写真を見ながら稜線歩きを振り返るとそんなにアップダウンは無いように思いますが3000mで空気も薄く慎重に歩きます。富士をバックに遠くに見える平らな所が農鳥岳で左の人が立つこぶは西農鳥岳です。
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3051m西農鳥山頂到着です。西農鳥岳山頂からの360度展望です。遠く北岳と間ノ岳を向いての野掛けとこれから進む農鳥岳を向いてバンザイの野掛けです。
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この先急な岩場の下りがありました。遠くに富士山を望む。今日は一日富士山を見ながらです。
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農鳥岳は平らな所で写真で見ると楽なようですが。。。
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北岳山荘小屋を出発してから休憩を挟み5時間半で二等三角点農鳥岳(3026m)山頂に到着です。農鳥岳山頂にあった明治の歌人・大町桂月の歌碑「酒のみて高根の上に吐く息は散りて下界の雨になるらん」が建つが行書で書かれて帰宅後調べました。北岳山荘でもらった朝食のお弁当を農鳥岳山頂で頂きます。寿司で美味しかったです。ここでも手を振る野掛けです。
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今夜の小屋大門沢までまだ歩きます。下降点から塩見岳などを望み鐘が建つ大門沢下降点へ下ります。鐘は標識のようなものです。ここで広河内岳(2895m)を見ながら休憩です。
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ハイマツ帯を蛇行して針葉樹林帯の急な木の根っこがある登山道を下山です。ここ登りはしんどいな〜〜と思いました。標高が書いた標識が100m毎に木にくくりつけられロープを持ちながら川を渡ったりスリルのある下山です。大門沢小屋のテントが見えてきました。
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標高約1800mに建つ大門沢小屋ですから農鳥岳からは1200mほど下ったことになります。大勢の登山者がすでに思い思いに過ごしています。受付には今日は布団一枚に3人とありました。昨日よりひどいですが仕方ないです。2Fで本当にごろ寝です。
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夕食も事前に献立を聞いていましたので甘露煮だけでもそうは驚きません。ご飯にはふりかけをかけて頂きました。夜空は満点の星空です。翌朝4時40分の朝食も簡単です。スタッフさんがピースサインです。
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【平成27年9月22日(火)】支度をして5時10分出発です。小屋の前の開けたところから富士山遠くに見えました。これからは何度も大門沢の簡易橋を渡します。
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何度もロープ伝いの橋?を右岸や左岸へ行ったり来たりの野がけです。
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人一人が渡れる吊り橋手前は大きな岩を登り第一吊橋が見えてきました。揺れる揺れる!!!一人がほぼ渡りきると次が進むので混雑時には並んで待たなければなりません。
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以前はあと2つ吊り橋があったそうですが今は堰堤工事の為か登山道のルートも違います。河原に降り立ち「もりやまはし」を過ぎつと奈良田への標識で休憩所があります。
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これからは広い舗装道路です。大門沢登山道入口の車の通行止め。そして奈良田第一発電所到着です。迎えのバスを待つ間アケビなどを探しました。下山終了です。
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バスですぐの奈良田の里温泉で3日ぶりに汗を流します。9時オープンと同時で気持ちよかった!富士山サイダーを頂きました。
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コスモス咲く奈良田の里を後に富士川沿いと南下です。身延あたりを通過し新名神清水ICから帰路に。大した渋滞もなく車窓から18時ごろ夕日が美しいでした。天気よく大満足の白峰三山縦走に自分に拍手です。不安はありましたが気力で歩けました。帰宅後翌日は自宅階段の上がり降りの足の痛いことです。帰宅後一週間は歩くのを控えました。しかし今回の縦走でその魅力に取りつかれたかもしれません。今回4日間で撮影した写真は500枚以上でそのうち100枚は使いました。まだ咲いていた花の整理はしていませんが感動が大きかった分このレポにも思いを込めました。
     南アルプスに咲く花たちスライドショーです。
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